研究検査科
研究検査科
部門紹介
研究検査科では、病気の診断・治療方針の決定・治療効果の判定に必要な臨床検査を行っています。臨床検査には、患者さんから採取した検体を用いる検体検査と、患者さんを直接検査する生理機能検査があります。私たちは正確かつ迅速に検査結果を臨床と患者様にご提供いたします。
各種検査内容について
検査をもっと知りたい方へ
こちらのPDFから各検査項目の説明や基準値などがご覧いただけます。
※当院で検査していない項目も含まれています。
生化学検査
生化学検査は、体内の血液中に存在するさまざまな成分を自動分析装置で測定し診療支援のひとつとして行われる検査です。検査材料は基本的に患者さんから採血した血液を遠心分離して得られた血清を用います。他に尿や胸水・髄液などの穿刺液を使って検査することもあります。


- 生化学分析装置です。
免疫検査
生化学検査と同様に血液を分離して得られる血清を用います。抗原抗体反応(免疫反応)を原理とした検査を行なっています。

- 免疫検査装置です。
血液学検査
血液は体重の約13分の1(約8%)を占め、そのうち約45%は赤血球・白血球・血小板などの有形成分であり、残りが血漿とよばれる無形成分です。当院で使用している血球計数装置では数百μl(1mlの数分の1)の血液量で赤血球・白血球・血小板数、ヘモグロビン量、白血球分画などを測定することができます。下の写真は赤血球を背景に左からリンパ球、好酸球、好中球です。血液検査では血液の標本を作り、顕微鏡を用いてこれら個々の細胞の形態や成熟度の観察も行います。
一方、血漿を使って行う凝固検査は手術前検査をはじめ、坑凝固療法の治療モニターとしても重要な検査です。

- 顕微鏡でみた血液中の細胞です。

- 血液検査装置です。

- 凝固検査装置です。
一般検査
一般検査では尿や便、また胸水や髄液の検査をします。検尿は最も基本的な臨床検査ですが、腎臓や膀胱等の病気や尿路感染症、糖尿病の診断に有用です。また便の検査は消化管出血の診断に有用です。

- 尿定性検査装置です。
細菌検査
喀痰、尿、便、膿、血液などを材料として、一般細菌や抗酸菌などの病原菌を検出します。そのうえで検出菌がどの抗菌薬に効くか薬剤感受性試験を行い、適切な抗菌薬が選択されます。発熱や局所の炎症などの兆候が見られ感染症が疑われる場合、検体を採取し菌の培養を行って起炎菌を確定し、投与する薬剤が選択されます。他にも採取された検体に含まれる菌の遺伝子を増幅することで、感染菌を同定できるPCR検査も行っています。また院内感染菌(MRSA, VRE, MDRP, CRE, 他)、食中毒の腸管感染症の検査にも努めています。

- 感染対策のため安全キャビネット内で検査をします。
病理・細胞診検査
病理組織検査
手術や生検(ファイバー・針など)等で採取された病変部の組織片をホルマリン等で固定し、ロウ(パラフィン)で包埋した後、3㎛前後の厚さに薄切します。その切片をスライドグラスに貼り付け、さらに目的に合わせた染色液で色づけし顕微鏡で観察して病理医が診断します。
細胞診検査
生検(ファイバー・針など)で採取された細胞や喀痰、尿などの検体を直接スライドグラスに塗抹し、アルコール等で固定した後染色して細胞を観察・診断します。術中迅速にも対応しています。
※細胞診と組織検査の違い
細胞診が個々の細胞を中心に観察するのに対し、組織検査は全体の構造を中心に観察します。細胞診の方が被検者の負担が少なく検体の採取も比較的簡単です。

- 標本の染色を行う自動染色装置です。
生理検査
生理機能検査ともいい、検査担当者が医療機器を用いて、被検者と直接接して行う身体の機能や形態を調べる検査です。
I.心機能・循環器機能検査
不整脈や狭心症、動脈硬化などの身体的異常を調べる検査です。
- 12誘導心電図
- マスター負荷心電図
- エルゴメーター負荷試験
- ホルター型心電図
- 携帯型心電図
- 動脈硬化の検査(ABI・PWV)
II.肺機能検査
呼吸によって吸い込んだり吐き出した息の量や、息に含まれるガス濃度を調べることで、喘息、塵肺症、肺気腫などの呼吸器疾患の検査を行います。
また禁煙外来では息に含まれる一酸化炭素濃度を測定し、禁煙プログラムにおける喫煙者の禁煙レベルの指標となります。

- 肺機能測定装置です。
- 肺活量
- 努力性肺活量
- 機能的残気量
- 肺拡散能力
- クロージングボリューム
- 呼吸抵抗
- 呼気一酸化窒素濃度
- 呼気一酸化炭素濃度
III.超音波検査
身体に超音波を当てることで、臓器等の形態や動き、血液の流れなどをみて異常がないかを調べます。
- 心エコー検査
- 腹部エコー検査
- 上肢・下肢血管エコー検査
- 頸部血管エコー検査
- 腎動脈エコー検査
- 甲状腺エコー
IV.脳・神経・筋機能検査
小児の熱性痙攣や失神発作や意識障害のある場合に検査します。
睡眠状態で検査を行う際は睡眠導入薬が処方される場合があります。

- 脳波計です。
- 脳波
- 聴性脳幹反応
- 視覚誘発電位
- 筋電図
- 誘発筋電図
V.その他の生理検査
- 骨密度
- 聴力検査
「生理検査室の歩き方」
「生理検査室の歩き方」では、当院の生理検査室の受付窓口のご案内や、 実際に行っている様々な生理検査についてご紹介しています。




